2024年10月27日に行われた衆議院議員選挙で、とある投票所で異例の事件が発生しました。
80代の高齢女性の手のひらに政党名を記入し、投票行動に干渉した疑いで60代の女性が書類送検されたのです。
投票所での有権者への干渉
【投票に干渉か】高齢女性の手のひらに政党名を記入し投票所に連れて行った女を書類送検 公明党は関与否定https://t.co/OU41AOcxWK
— エキサイトニュース (@ExciteJapan) November 25, 2024
捜査関係者によると、女は大阪6区から出馬した公明党の候補者を支援していて、文字を書いた上で投票所に連れて行ったという
大阪市鶴見区のとある投票所で、高齢女性の手のひらに黒ペンで「公明」と書かれていたことが発覚しました。
この文字を書いたのは無職の60代女性で、公職選挙法違反の疑いで書類送検されています。
彼女はこの80代女性を投票所に連れて行き、特定の政党および候補者への投票を促したとみられています。
干渉の背景にあるものは?
ニュースから推測するに、女が支援していたのは、大阪6区から出馬していた公明党の伊佐進一さん。
手のひらに「公明」と書いたことからも、伊佐さんへの投票を強く促したと考えられます。
(ただ、公明党は関与を否定。候補者も「取材で初めて知ったが、厳粛に受け止めたい」とコメントしています。)
しかし、この干渉行為がどこまで投票結果に影響を与えたかは不明です。
実際の大阪6区の選挙結果
事件の影響がどうだったのか、結果を見てみましょう。
トップ当選したのは日本維新の会の西田薫さんで、得票数は77,905票。
一方、伊佐進一さんは69,058票で惜しくも敗れました。その他の候補者は以下の通りです。
立憲民主党・福留陽子さん:19,877票
渡司考一さん:16,205票
月足舞子さん:15,016票
結果から見ても、公明党への干渉が票差を埋めるには至らなかったようです。
まとめ
今回の事件は、選挙の公平性と有権者の自由な意思を脅かすものでした。
公職選挙法は厳格に守られるべきものですが、それでも現実にはこうした問題が起こり得ます。私たち一人ひとりが選挙のあり方について改めて考える時なのかもしれません。