今回は、2024年9月27日に放送されたアニメ『転生したらスライムだった件』(通称・転スラ)3期の最終回で表示された「不思議なテロップ」についてお話しします。
ファンの間でも驚きの声が上がったこのテロップ、何があったのでしょうか?
転スラ3期最終話に流れたテロップ
このテロップ何? #転スラ pic.twitter.com/ru95Q6PwJn
— だらこう (@darakou) September 28, 2024
『転スラ』3期の最終話(通算第72話)「祭の後」の放送中、特に前半パートで「この番組は、2024年9月5日(木)に完成したものです」というテロップが表示されました。
アニメの放送中にこのような完成日を明記するのは非常に珍しいですよね。これがどうしてだったのか、疑問に思った方も多いのではないでしょうか。
テロップの理由は声優の山本格
今回の転スラ最終話、不自然なテロップがあったと思ったけどそういうことか
— クロス (@shoot_drive) September 27, 2024
ホント…この人なにしたんだろう pic.twitter.com/JIKJBmtSKB
このテロップがわざわざ表示された背景には、声優の山本格(やまもといたる)さんの「契約解除」と「芸能活動廃業」が関係しています。
山本格さんは、2024年9月14日付で所属していた声優事務所「アイムエンタープライズ」と契約解除となり、同時に芸能活動も廃業することが発表されました。
この契約解除の理由は「重大な契約違反」とされていますが、詳細については公開されていません。
しかし、事務所が契約解除だけでなく「今後の芸能活動も廃業」とまで発表するのは異例であり、業界内でも波紋を呼んでいます。
「この番組は9月5日に完成」テロップの意図
『転スラ』制作側としては、山本さんのこの件に対する対応が必要だったと考えられます。
つまり、問題のテロップは「山本格さんが契約解除となった後、このアニメには関わっていない」ということを視聴者に明確にするためのものであったのではないか、ということです。
また、完成から放映に1か月を切っていたため、キャストの差し替えが間に合わず、そのまま放送した、というアピールも考えられます。
声優・山本格の担当キャラクター
「#転生したらスライムだった件
— アニメ投稿者 (@4EPYs9in8E15778) September 28, 2024
第72話(第3期24話)2クール目
最終回「祭の後
ベルヤード
「リムル陛下が我が国に担わせようとしているのは
そんな役割なのではありませんか?
「鋭いな。」
ヴェルドラ
「納得いかん
ダンジョンだ!
せっかく100階までつくったというのに#転スラ #tensura pic.twitter.com/SULHsjNisY
山本格さんは『転スラ』でベルヤードというキャラクターを担当していました。
ベルヤードはブルムンド王国の大臣で、フューズの幼馴染で親友という役どころです。
特に、3期最終話のBパートでは主人公リムルとベルヤードが話し合いをするシーンもあり、それなりに印象の残るキャラクターでした。
今記事を目にしたのだけど…
— もも丸 (@momo_maru0566) September 24, 2024
いたるさん
解雇・廃業て何やらかしたんだろ。
ちょうどリゼロ見返してるし気になる。
↓リゼロでスバルに絡むチンピラのガス"トン"・ラ"チン"ス・"カン"バリー pic.twitter.com/9N6X2GgCpd
また、山本さんは『Re:ゼロから始める異世界生活』でトン役、『トランスフォーマー/ONE』ではサウンドウェーブ役も担当していました。
しかし、サウンドウェーブ役については、今回の契約解除を受けて上田燿司さんに差し替えられたことが発表されています。
まとめ
『転スラ』3期の最終話で流れた「2024年9月5日に完成」というテロップは、声優・山本格さんの契約解除後の作品への関与を避けるために表示されたと考えられます。
彼が担当したベルヤードというキャラクターも最終回に登場するだけに、このテロップは制作側が透明性を保つために出したものなのでしょう。
何はともあれ『転スラ』は続編(4期と映画第2弾)製作が決定しています。ベルヤード役は変わってしまうでしょうが、続きが楽しみですね。