選挙の前になると、各家庭には「選挙公報」が配られますね。
候補者や政党の情報が掲載されているこの紙面をみていて、「あれ、政党ごとにページの大きさが違う!」と気づいた方もいるのでは?
実は、選挙公報の政党紹介ページの面積が異なるのには、ある理由があるんです。
選挙公報に政党ページがあるのは比例区選挙のあるとき
選挙公報で政党が紹介されるのは、すべての選挙で行われるわけではありません。
政党名を書いて投票する「比例区(比例代表)」選挙のときに限られています。
このとき、政党ごとに紹介ページのサイズが異なるのはなぜでしょうか?
実は、選挙公報の紹介ページの大きさは、政党が比例区に立てている候補者の数によって決まるからです。
比例区選挙での選挙公報ページ面積のルール
比例区選挙では、候補者数が多ければ多いほど、その政党の選挙公報での紹介面積も大きくなるルールになっています。具体的には以下のような規定があります。
衆議院選挙・比例代表の選挙公報のサイズ
候補者の数に応じて、以下のようにページの大きさが決まります。
- 候補者が1~9人:1ページの4分の1
- 候補者が10~18人:1ページの2分の1
- 候補者が19~27人:1ページの4分の3
- 候補者が28人以上:1ページまるまる
参議院選挙・比例代表の選挙公報のサイズ
こちらも候補者数によってページ面積が異なり、以下のように決まります。
- 候補者が1~8人:1ページの4分の1
- 候補者が9~16人:1ページの2分の1
- 候補者が17~24人:1ページの4分の3
- 候補者が25人以上:1ページまるまる
このように、立候補者数が多い政党ほど、ページの面積も広くなる仕組みになっているのです。
選挙公報の政党紹介ページの大きさは法律で決まる
このページの大きさに関する規定は、「公職選挙法施行規則第21条」でしっかり定められています。
政党によって異なるページサイズは、単に政治的な判断ではなく、法律に基づく明確な基準があるというわけです。
まとめ
選挙公報の政党紹介ページの面積が違う理由、納得いただけましたでしょうか?
比例区選挙では、候補者数が多いほど多くのスペースを与えられる仕組みになっています。
次回、選挙公報を手に取ったときには、ページ面積にも少し注目してみてくださいね。