2025年春から放送され、話題となったアニメ『LAZARUS(ラザロ)』。
その最終回のエンディングの「Keiko Nobumoto, May Her Soul Rest in Peace.」というメッセージに、目を留めた方も多いのではないでしょうか。
この一文、いったいどういう意味なのか? そして「Keiko Nobumoto」とは誰なのかを解説していきます。
『LAZARUS(ラザロ)』最終回のテロップ
RIP Keiko Nobumoto#LAZARUS #Toonami pic.twitter.com/PzHanPukEj
— Kavaja Humphrey @ Animazement 2025 (@KavajaHumphrey) June 29, 2025
2025年春から放送され、話題となったアニメ『LAZARUS(ラザロ)』。
その最終回のエンディングで、花の映像ととも「Keiko Nobumoto, May Her Soul Rest in Peace.」という英語のメッセージが表示されました。
「Keiko Nobumoto, May Her Soul Rest in Peace.」とは?
ラザロ最終話の最後に流れた「Keiko Nobumoto, May Her Soul Rest in Peace.」は、日本語にすると「信本敬子さんのご冥福をお祈りします」「ノブモトケイコさん、安らかに眠ってください」という意味です。
これは、ラザロという作品が敬意を込めて「信本敬子さんに捧げられた」ことを示す追悼メッセージなんです。
視聴者に深い余韻と感謝の気持ちを残す、シーンとなっていました。
信本敬子さんのプロフィール
信本敬子(のぶもとけいこ)さんは、1964年、北海道・旭川市生まれの脚本家です。
渡辺信一郎監督の代表作である『カウボーイビバップ』『サムライチャンプルー』『スペース☆ダンディ』『キャロル&チューズデイ』などで、長年タッグを組んできた盟友とも言える存在でした。
アニメだけでなく、ドラマ『白線流し』などの脚本でも知られており、日本の映像文化に多大な影響を与えてきた名脚本家です。
しかし残念ながら、2021年12月、食道がんのために逝去されました。
ラザロに込められた“共作”の記憶
『ラザロ』という作品は、信本敬子さんが亡くなられたあとに放送されましたが、彼女はこの作品の「原型」が作られるもっと前、企画の初期段階から参加していました。
実際には、脚本を本格的に書き始める前に病気が進行してしまったため、直接の脚本執筆はされていませんが、ストーリーやキャラクターを形づくる段階で、数多くのアイデアやアドバイスを提供していたことが明らかになっています。
渡辺信一郎監督が信本敬子さんを語る
渡辺信一郎監督はインタビューで、
「信本さんから与えてもらった知識をすべて自分たちで引き受け、ストーリーを書きあげた」
「ラザロに『カウボーイビバップ』的な雰囲気が感じられるのは、彼女と一緒に世界を作っていたから」
と語っています。
「企画協力:信本敬子」のクレジット
また、ラザロのスタッフロールには「企画協力:信本敬子」としっかりとクレジットされており、作品全体を通して彼女の存在が息づいていることがわかります。
最後のクレジットはこれか
— がんドレ (@gundress) June 29, 2025
> 戦友の何人かは亡くなってしまった方もいるんですが、信本敬子脚本で『ちょっと久々に一緒にやろうぜ』と言って始めた『ラザロ』という作品を今は制作しています。
https://t.co/bNiUPpuAZO #LAZARUS_anime
まとめ
『ラザロ』最終回に流れた「Keiko Nobumoto, May Her Soul Rest in Peace.」というテロップは、単なる“お別れの言葉”ではありません。
それは、『ラザロ』という作品が信本敬子さんと共に歩み出し、その魂を受け継ぎながら完成に至ったという、制作陣の強い想いが込められた一文なのです。
信本さんの功績を知ることで、ラザロという作品をもっと深く味わうことができるはずです。
もしこれから視聴する方がいたら、ぜひこの背景を思い出しながら見てみてくださいね。