突然の運休で電車や新幹線が止まったとき、切符代はどうなるのか気になったことはありませんか?
この記事では、JRの電車が運休になった場合の返金方法について詳しく解説します。
この情報を知っておくことで、いざというときに焦らず対応できるようになります。
この情報は2024年8月現在の情報です。また、一部の割引きっぷや旅行会社が発行したきっぷなどは扱いが違うことがあります。
運休は増えている
近年、台風や自然災害が増える中で、計画運休が実施されるケースが多くなりました。
特に2014年の台風でJR西日本が関西で初めて大規模な計画運休を実施して以来、大きな台風の接近前には運休を決定することが一般的になってきています。
昨年も、台風7号の影響で新幹線が運休となり、多くの旅行者に影響が出ました。
JR電車が運休したときの返金について
JRの電車が天災などのトラブルで運休になった際には、使わなかったきっぷ代は全額返金されます。
返金の手数料は不要
運休による払い戻しには手数料はかかりません。これは非常に助かるポイントです。
返金手続きは一年以内に
払い戻しは、遅れや運休が発生した日の翌日から1年以内であれば後日でも可能です。
時間に余裕があるときに、駅の窓口で手続きを行いましょう。
どこで払い戻しできる?
全国のJRの有人駅の「みどりの窓口」で払い戻しができます。
JR東海は「みどりの窓口」ではなく「きっぷうりば」という名前です。
「みどりの窓口」がない駅は、きっぷうりばや有人改札口の係員さんに問い合わせてください。
以下、みどりの窓口が探せるサイトです。
最寄りの駅に窓口がない場合
JR東日本では、「最寄駅にみどりの窓口がないときは、みどりの窓口のある駅までJRに乗ってきてください。その分の運賃もいっしょに払い戻しします」と案内しています。
実際に返金に行きました。
わたしも台風で新幹線が運休になった際、後日、きっぷの返金をしてもらいました。
買い物のついでに、JR駅のみどりの窓口へ行きました。(新幹線は通っていない駅です)
台風から半年くらいかかっていたので、係員さんも3分くらいなにかを確認してましたが、すんなり返金してもらえました。
いちおう身分証明書も持っていきましたが、不要でした。
手続き自体は時間がかからなかったのですが、みどりの窓口自体、人がたくさん並んでいて、その待ち時間が長かったですね。
なるべく時間に余裕を持って窓口に行くことをおすすめします。
出発後でも返金される場合がある
天災やトラブルで電車が途中で運行を停止し、やむを得ず戻ることになった場合も、運賃・料金の全額が返金されます。
また、特急・急行列車・新幹線が2時間以上遅れた場合は、特急料金は返金対象となります。
特急料金は…とあるように、乗車券は払い戻しされません。ちょっと補足しますね。
新幹線や特急には乗車券と特急券が必要
新幹線や特急列車に乗るときは、乗車券と、特急券の2枚が必要です。
乗車券(普通乗車券)はいわゆる「普通のきっぷ」で、必ず買わないといけないきっぷです。
新快速、快速、普通列車は乗車券だけでのれます。
特急券は、急行・特急・新幹線に乗るためにさらに必要なきっぷです。
指定席に乗る時は「指定席特急券」、自由席に乗る時は「自由席特急券」を買います。
つまり、さきほど「特急・急行列車が2時間以上遅れた場合は、特急料金のみ返金対象となる」といったのは、運賃すべてが返金されるわけではない、ということです。
出発後の払い戻しをしてもらう手順
出発前に運休が決まった場合、手元にあるきっぷを窓口にもっていけばOKです。
しかし出発後に払い戻しをしてもらうときは、改札を出るときも手続きがいる場合があります。
新幹線の指定席特急券の返金手続き
新幹線の指定席に乗っていた人の場合を説明します。
新幹線の指定席特急券の場合、自動改札機で「遅延」とスタンプが押されたきっぷが出てきます。
このきっぷを保管しておき、乗車日から1年以内に「みどりの窓口」で返金手続きを行いましょう。
ただし、クレジットカードで購入した場合は、カード会社によって返金方法が異なることがあります。
新幹線自由席や在来線の特急券の場合
つぎは新幹線の自由席や、特急に乗っていた人の場合です。
新幹線の自由席のきっぷや在来線特急券は、自動改札機に入れると回収されてしまいます。
なので、有人改札口で列車名と後日払い戻ししてもらうことを説明して「遅延証明書」をもらってください。
そのあと、窓口で返金手続きを行ってください。
自己都合での払い戻し方法
自己都合での払い戻しも可能ですが、この場合は運休のときとくらべて
- 手数料がかかる
- 電車の出発後は返金できない
という違いがあります。
返金の手数料や返金をうけられる期間は、きっぷの種類によります。
例えば、JR東日本の急行券の払い戻し手数料は220円程度です。また、指定席特急券を返金できるのは出発時刻までです。
インターネット購入の場合
「えきねっと」や「e5489」など、インターネットで購入したきっぷは、まだ紙のきっぷを受け取っていない場合は、オンラインでの返金手続きが可能です。
まとめ
JRの運休に備えて、返金手続きについての基本情報を押さえておくことは、非常に重要です。
この記事が、いざというときの参考になれば幸いです。
次回の旅行の際に、安心して電車を利用できるよう、ぜひ覚えておいてください。