最近、ネットやテレビで「ほんいき」という言葉を耳にすることが増えましたよね。
この記事では、「ほんいき」の本来の意味、現代の使われ方、「本気」との違いについて詳しく解説していきます!
「ほんいき」の本来の意味とは?
「本気出して」みたいな意味で「ほんいきで」って言う言葉を使うのを聴く(関西の芸人が言うイメージがある)んだけど、漢字が浮かんでこない。本意気?本域?
— りュウ🐍 (@sliced) January 31, 2025
「ほんいき」の漢字表記はいくつかあり、明確に定まっているわけではありませんが、「本息」「本意気」「本勢」「本域」などが候補として挙げられます。
特に「本息(ほんいき)」は、舞台用語として使われていた言葉です。
多分舞台用語から来ているのかな。なので、本息か本意気なイメージ。個人的には本息です^_^ https://t.co/porsLNX7J2
— 中田譲治 (@joujinakata123) May 18, 2017
これは「練習のときから本番と同じ勢いで演じる」という意味があり、特に演劇や歌舞伎、落語の世界で使われていたようです。
また、「本気」を「ほんいき」と誤読した可能性もあり、実際にネット上では「本気(ほんいき)で」と表記されている例も見られます。
本気(ほんいき)で
— べんべん(´º∀º`)ファーʬʬʬ (@bakasina1) December 28, 2024
この人になりたい、、、😢 pic.twitter.com/oBnA2v6LcJ
現代の「ほんいき」はどう使われる?
最近の「ほんいき」の使われ方を見てみると、以下のような意味で使われていることが多いです。
「本気出して」「100%の実力で」「フルパワーで」
お嫁くん久しぶりに観てるけど、ミュージカル俳優のほんいきの「マンマミーアッ‼︎」何度観ても最高だなー🤣✨
— keiko (@keiko52595545) January 15, 2025
- 「リハーサルなのにほんいきで走る」
- 「歌手にひとふしお願いしたらほんいきで歌ってくれた」
- 「ほんいきで描いた絵」
- 「ほんいきでギャグする」
このように「手を抜かずにちゃんとやる」「本格的にやる」というニュアンスで使われることが多いです。
韓国のスター滑らすのやめてよー
— はる (@junegardenia) November 12, 2024
…ほんいきのコマネチはおもろい🤣#バナナサンド
「ガチで」「本気で」「マジで」
- 「ほんいきでキレてる」
- 「ほんいきで若いアイドルの見分けがつかなくなってきた」
- 「ほんいきで驚いた」
このように、「本気で」「本当に」といった意味で使われることもあります。
「本気」に「い」をはさむことで「本気」を強調しているという見方もあります。
「本気」が100%であれば「ほんいき」は120%ということでしょう。
「本調子であること」
「今日は声が出なくなってて、ほんいきじゃない」
「本調子」という意味で使われることもあり、これは少し珍しい用法かもしれません。
「すごいボリュームで」
電車でほんいきのいびきかいて寝てる人おる…新幹線とかじゃなくこんな通勤電車で?!
— たぬき (@tanuki82) January 15, 2025
「電車でほんいきのいびきかいて寝てる人いる」
「ほんいきで叫んだ」
このように、「大きな声で」や「ものすごい勢いで」というニュアンスで使われることもあるようです。
マンションの住人がほんいきで歌ってるんだけど上手い下手の問題ではなくほんいきでうるさいからやめて欲しい😡
— にこぷう (@pompomonly) November 13, 2024
上の例だと、ひとつ目のほんいきは「大きな声で」で、二つ目は「本当に」という意味でしょうか。
広い意味で使うことができる「ほんいき」という言葉は、その便利さから広まっているとみられます。
「ほんいき」と「本気」の違いは?
「ほんいき」は「本気(ほんき)」と似た意味で使われることが多いですが、完全に同じではありません。
本気(ほんき)の意味
心から真剣に思うこと。例…「本気で挑戦する」「本気の恋」
「ほんいき」の意味
本格的にやる・手を抜かない。例…「ほんいきで演じる」「ほんいきで歌う」
「本気」は「気持ち」に重きを置くのに対し、「ほんいき」は「行動」や「パフォーマンス」に重点がある印象です。
また、近年の「ほんいき」は「ガチで」「マジで」といったカジュアルな表現に近いニュアンスも持っています。
まとめ
「ほんいき」はもともと舞台用語「本息」から来ている説が有力ですが、最近では「本気で」「ガチで」といった意味で使われることが多くなっています。
言葉は時代とともに変化するものですが、使う場面や相手によってニュアンスが微妙に異なるので、うまく使い分けていきたいですね!